2006年01月16日

T-44中戦車(ソ連)

t44_10.jpg
最近まで私も全く知らなかった戦車である。このT-44中戦車はT-34の後継の主力戦車として1943年に開発された。実際に部隊配備も1944年末には一部の部隊で完了していたのである。しかしながら、ソ連指導部は、すでに敗北しつつあるドイツに新兵器を差し向けるよりも、アメリカやイギリスなどの西側諸国との、将来における戦いに備えて温存しておくほうがよいと考えていたようである。

T-44はT-34と外見が似通っているものの、いくつかの点で大きな変更が行われ、主に生産の効率化が計られている。もっとも大きな変更点は車体である。T-34のような傾斜面で構成された車体を改め、前面以外は垂直面の単純な箱型とした。さらに従来のクリスチー式のサスペンションを変更し、大重量でも安定性の高いトーションバー式とした。このような変更で形成されたT-44の車体は、続くT-54から現在までのロシア戦車に基本的に共通のものである。

砲塔に関してはT-34とあまり変更点はなく、T-34と同じ85mm砲を装備した。ただし、他国の戦車の攻撃力向上に追いつくため、100mm砲に早い段階で変更された。T-44の弱点は、砲塔リングが小さく設計されたために、100mm砲以上の戦車砲を搭載することが不可能で、攻撃力の向上ができなかったからである。

T-44は約1000両ほど生産されたが、上で述べたような攻撃量の不足から、多くは訓練用に使われ、70年代頃まで在籍していた。性能としては、特に際立った戦車ではないと思うが、ロシアらしい質実剛健な戦車であるといえよう。


T-44中戦車(ソ連・1944)

全長:    7.65m
全幅:    3.10m
全高:    2.40m
全備重量: 31.5t
乗員:    4名
エンジン:  V-44 4ストロークV型12気筒液冷ディーゼル
最大出力: 520hp/2,000rpm
最大速度: 50km/h
航続距離: 235km
武装:    54.6口径85mm戦車砲ZIS-S-53×1 (58発)
        7.62mm機関銃DTM×2 (2,750発)
装甲厚:   15〜120mm


posted by 戦車男 at 18:10| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 戦車図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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